大学入試センター(日経新春杯予想)

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個人的な一面ニュース。数日前、空き巣に入られて、60万円弱の被害を受けました。正直憔悴しきり。
その一方、世間にとっての一面ニュースは今週末に実施されるセンター試験といったところか。
中山競馬場へと向かう東西線にも、受験生と思われる若者が多く居て、いつもより車内は張り詰めた空気だった。
ワンカップ片手に馬柱を眺めてニヤニヤしていたい俺はちょっと肩身が狭い。


センター試験というといい思い出はないうえに、受験当時の記憶もほとんど残っていないが、最も得意だった科目が国語だったたことだけはたしかだし、数学が6割くらいしか解けなかったのもたしか。国語のおかげでリカバーできて、足切りにあわなかったこともたしか。
そんな俺が結局は出版関係の仕事に就いて飯を食っているわけで、学生時代の得意科目に、そして試験結果に、将来の仕事の指針を示される人は多くいることだろう。
それだけに受験生の皆々様が緊張するのもわかる。ただ、結果がどうであれ、今後数ヵ月間は話のネタになることですし、気楽に頑張ればいいと思いますよ(このブログを受験生が読んでいるとは思えないけど)。


とんだ老婆心まみれの文章を書いてしまったが、今回の更新は大学入試に関する話題から入りたいのです。
というのも、ちょうど今『東大VS京大 入試文芸頂上決戦』なる本を読んでいて、そこに書かれていた1947年の東大入試問題が面白かったので……
問題はこうだ。


「日本文学史上に於ける価値高き作品もしくは作家を十えらびその理由を簡単に述べよ」

(著者の永江朗も書いている通り)なんと大雑把な質問だろう!

もしも自分が解答するとなると……
菊池寛に、内田百閒、夏目漱石正岡子規あたりらはマストだよな。えーと森鷗外も入れとかなきゃな。いや、これだと近代に寄りすぎか……古代、中世あたりからも拾ってこないと。『万葉集』から始めるか、それで『徒然草』に『枕草子』も入れておいた方がいいかな……。」
などと考える。しかし、そんな浅はかな発想ではマズいかもしれないということを本書は示唆する。
先ほども記したとおり、この試験は“1947年”の東大入試問題。
鷗外は軍人だから、統治しているGHQはその名前が出ることを嫌うだろう。戦時中に軍部に協力的だったり、戦意高揚に励んだ作家は除外する必要があるかもしれない。
文学史についての見識を表明するのではなく、政治意識、1年半前に降っておりてきた民主主義をどう捉えるのかについても問われていると考えることもできる。
時局を考えて解答する必要性を邪推してしまうと、パッと見で受ける印象ほど簡単な問題ではないのかもしれない。
この問いに対する模範回答は示されていないので、こうした疑心暗鬼が正しいのかどうか。真相はわからないものの、つまりはそういうこと。
どういうことかって、この問題に思慮を張り巡らせることこそ、国語、なかでも現代文の真髄であるということ。本文を構造的に読み、「問題を作った人」が「なにを答えさせたいか」を読むのが国語の楽しみ方であり、解き方なのだ。
あらゆる受験・試験のなかで、現代文は唯一コツがわかれば、なんの勉強もせずに満点が取れる科目だし、①受験する学校のレベルが高くなればなるほど、漢字だとか言葉の意味だとか、知識を問われる問題は少なくなる。それは単純な能力ではなく、思考力を問われているからこそで、当然といえば当然の話だ。
だから受験生は二次試験に向けて現代文を勉強したらいいと思う。


とまあ、またしても老婆心が炸裂。そして、いつものごとく馬鹿みたいに長い前置きはこのあたりにしておいて……
大学入試センターが主催するセンター試験における現代文は「答えは文章のなかに書かれており、なにも知らなくても考えれば答えられる」し、出題者の意図さえ汲み取ることができれば、簡単に点数を稼げることが書きたかった。
そして、そんな現代文の問題と真反対(というと言い過ぎ?)に位置するのが毎週末開催されている日本中央競馬会主催の勝馬予想という問題だということも。


今週末、最も配点の高い大問は日経新春杯
例年にも増して多様な路線から実力を備えたメンバーが集まった中、俺はヤマカツライデンに最も重い印を打つことに決めた。
一本気に走った方がいいタイプ(S系であることに加えて7番枠に入った時は[4・2・0・1])なので揉まれ辛い枠に入ったのは好材料
重賞で足りるかどうかもう一度賭けてみたいと思っていただけに、想定7番人気と、前走の掲示板外で多少人気が落ちてるのもいい。
気になるのは馬場の内側が荒れ始めて来ていることだが、そこは年明けからも気負うことなく、これまで通りの積極的な騎乗を見せている鞍上の池添謙一に託すほかないだろう。
さながら浪人生の受験のように、前走で厳しい競馬をした経験がここで活きることを祈る。


日本中央競馬会さん、こんな感じでどうでしょうか?
明日の答え合わせを楽しみにしています。

 

(追記)

開催順延に伴って枠順が変わった。

ヤマカツライデンの内枠替わりは、内を見ながら逃げられなくなって、思い切って押していくイメージが湧きづらい。理想的な展開(=大逃げ)になりづらいと見た。

しかも、開催当日の12時時点で3番人気。単勝オッズが5.5倍ということで、本命変えます。

レッドエルディストから。

ロブロイのダウン・休み明け。前走Vライン。鮮度もあって、やることは決まってるんで。ヤマカツライデンが目標にされて、ある程度流れたらいいですね。

では、センター試験同様にマークミスに気をつけてレースに臨みたいと存じます。

 

挫折から救われる(シンザン記念)

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挫折を一度も味わったことのない人間なんて、そりゃまあ少ない。
そんなことは、オリコンランキングを“頑張れ!負けるな!諦めるな!”ソングがいかに大きな割合で占めているか想像してみると想像がつく。
志望校に落ちて浪人生活が決まった時にKANの『負けないで』を聴き、付き合っていた女の子にフラれた時にシャ乱Qの『シングルベッド』を聴く。よくある話なんでしょう。だからよく売れてるんでしょう。それだけ多くの挫折が人の一生にはあるのでしょう。
音楽はひとつの例え話だけど、なにかの挫折を味わった時、人はどうにか身の回りにある物事を糧にして、なんとか自分を取り戻しながら、なんとか生きぬくんだと思う。
それこそ音楽だったり、映画だったり、アイドルだったり、友達がかけてくれた言葉だったり……
救われる。
というと大げさかもしれないけど、まあそんな話から本筋につなげていこうと思います。


では、まず俺が挫折から救われた時の話を……って、問わず語りもそこまでいくと病的だし誰も面白くない。
かの競馬予想家、故・大川慶次郎が挫折から救われた時の話をしたい。
1日に開催されるレース(一場)全ての馬単を的中、いわゆるパーフェクトを達成したことが週刊誌に取り上げられ、以降広く名を知られるようになり、その後は競馬の神様として後世にも語り継がれる(なんなら死してなお胡散臭い広告に名前が使われる)大川慶次郎にも挫折はあった。
パーフェクト直後、さまざまな雑誌で紹介されると、そのうち「大川の予想で票が大きく動く」という言葉まで聞こえてくるようになっていた。
そのタイミングこそ、彼がスランプ・挫折を味わっていた時だという。
氏が言うにはこうだ。
「自分がどう思おうと、周囲は“競馬予想の第一人者”という目で常に私を扱います。だから下手な予想はできません。それだけに事前の検討を重ねるのですが、重ねれば重ねるほど、自由闊達な面白い予想から遠ざかってしまうのです。競馬の神様なんていう異名なんか内心では重荷そのものと思うようになり、1日でも早くこんな状態から抜け出したい。そればかり考えているようになっていました。」
周囲からの注目がいつの間にか大きなプレッシャーとなり、攻めて的中させる気概を無くし、極端な守りの姿勢に入ってしまう。
誰もが外している中でも、自分だけは的中させてみせる。そんな迫力が全く無い。
そんな状態が3年ほど続いてしまったという。


では、どのようにしてその挫折を乗り切ったのだろうか。
音楽か、映画か、アイドルか、誰かにかけられた言葉か。
そのどれでもなく、大川慶次郎を挫折から立ち直らせた最も大きな要因は、ある馬の存在だった。
「今、予想家として飯が食えているのも、この馬にいろいろ教えてもらったからなのです」
今週末開催されるシンザン記念のレース名の由来になったシンザンに競馬を改めて教えてもらったという。
シンザンのレースぶりを見て、調教の見方を改め、着差に対しての認識を改めた。
著書の中では、その程度しか触れていないものの、19戦15勝2着4回、そんなシンザンに一度も◎を打たなかった。シンザンに立ち向かうことで、挑戦して馬券を狙う気概を取り戻したのだろう。
それからというもの、パーフェクト予想を更に3回達成。自身を評論家ではなく予想家だと自負し続け、逝去される直前まで予想を続けた。
最後の予想となった2000年の有馬記念グラスワンダー単勝を的中させた。
もっとも、グラスワンダーが先頭でゴールを迎えた時、氏は既に亡き人となっていたわけですが。


大川慶次郎に競馬を教えた馬・シンザン
そんな偉大な馬の名前を冠したシンザン記念が今週末に開催される。
そこで俺が本命視して買うのはタイセイスターリー。
名牝スターアイルの仔であり、父は新馬戦から走ることでおなじみのマンハッタンカフェ
その血統面が評価され、新馬戦では1番人気1着。前受けしつつも最速の上がりを繰り出して、いかにも京都向きなレース質だったことから、次走のデイリー杯2歳Sでも1番人気に支持されたものの結果は凡走(1番人気8着)。
この惨敗の理由はMの法則が予想に含まれている人にとってはシンプルすぎるほどシンプルで、格上げ挑戦+最内枠というL系(マンハッタンカフェ産駒の多くが該当)の投げ出す条件で凡走した。理由はそれだけ。
今回は枠も外を引けて、実質的にはダウン臨戦。こここそL系のタイセイスターリーの買いどころ。強い馬を意識しつつも本命はタイセイスターリーでシンザン記念に挑む。


冒頭から書き続けた大川慶次郎は、かつてシンザンが現役だった頃「もしシンザンが何かに負けた時、その負かした馬には必ず◎を打っていたい」と考えていたという。
そんな博打打ちとしての矜持を見習って、池江厩舎の有力馬2頭に屈せず、タイセイスターリー、ひいては自分の予想を信じたい。そんなレース。

詰まりに気をつけろ(中山金杯予想)

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新幹線のホームにて小さな男の子に対して。
「お正月は何してた?」
「おじいちゃんの家に行って凧揚げしました!」
「楽しかった?」
「楽しかった!」


駅前のロータリーにてスーツを着た女性に対して。
「年末年始はどのように過ごされました?」
「寝正月でした。」
「今日が仕事始めですか?」
「そうですね。リフレッシュさせてもらったので、また今日から頑張ります。」


賽銭開きをする銀行の営業マン。
東京株式市場の大発会を華やかに彩る和服を着た女性。
箱根駅伝の結果とともに私生活に密着される大学生ランナー。
顔ぶれこそ違えど、年始を伝えるうえで必須な風景のようですらある、そんな映像を何の気なしに眺めていると「ああ、今年も一つ年を越せたんだな。」だなんてことをしみじみ思う。日本で育っているなら、そんな感情、誰もが身に覚えがあるはず。


ただ、上にあげたニュースだけでは物足りない。
年始を感じさせる報道で最も重要なあのニュースが今年も流れてきた。
“餅を詰まらせる事故、都内で11人搬送され2人死亡”
そんな見出しで伝えられるニュースは
“餅は小さく切ってゆっくりかんでから飲み込むよう注意を呼びかけています”
の一文で締めくくられる。
これだけ毎年報道されているのにも関わらず、餅を詰まらせて逝く人が絶えないことには、呆れに似た感情を抱いてしまうが、やっぱり餅を喉に詰まらせて死ぬ人がいない年始というのもどこか味気ない気がする。
実家への帰省。仕事始め。賽銭開き。大発会。それに加えて餅に関する報道。
そこまで揃って、ようやく年を越せた実感が湧いてくる。この感情も分かってもらえる、はず。


ただ、競馬とずぶずぶな関係になってしまった人間にとっては、それすらも過去の話。
実家への帰省。仕事始め。賽銭開き。大発会。それに加えて餅に関する報道。
更に、東西金杯の枠順入りの出馬表発表。
ここまで揃ってようやくツモ。
「ああ、今年も年が明けたんだな。」
毎週競馬をやっている人にとっては、これこそが最も年明けを実感させる出来事じゃないだろうか。


そんな金杯
中山金杯で◎の印を落とす馬はダノンメジャー。
前走のチャレンジCは8着と着順こそ目立たないものの、馬場も伸びないところを通り、展開も差し有利だった。そんな中、勝ち馬のマイネルハニー相手に0.3秒差まで残したことは優秀。
鞍上の小牧も前受けさせれば、不細工な競馬はしない騎手なだけに好感が持てる。この一鞍のために東上してくるというのも、(橋口息子との付き合いもあるだろうけど)勝算を持っていることを匂わせる。
中山芝2000Mで中穴の逃げ馬、S質の強いまとまり系を本命視するのは新年早々「わかってねーな」と自虐したくなるところもあるが、今年もこんな調子で打ち続けるつもりです。


冒頭の餅が詰まる話じゃないけど、詰まっていいものなんて、蟹の脚の身くらいなもんで、ぎっちぎちに詰まっているブラのパットも脱がしてみればがっかりものだし、長距離移動中の高速道路も詰まってしまうとイライラが募るだけ。餅を詰まらせたら報道されている通り最悪死んでしまう。
詰まることが悪いのは競馬も同じ。道中の進路が詰まっては価値が遠ざかるのみ。
ダノンメジャーが一本気で逃げて、詰まることなく中山の急坂も乗り切る。そんな決着で新年また始めていきましょう。

謹賀新年

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2017年になって早々、地元の神社でおみくじを引くと、でかでかとした『凶』の文字。
最も気になる“相場”の項目は「山気を出すな」とのことで。むすっとしながら、おみくじの内容を居酒屋で友人にくっちゃべっていると、隣席のおじさんにとつぜん激励されはじめた。
おっさんは酔いも手伝ってか、大喜びで「俺も去年は凶だったけえのう」とか「でも見てみ!の?」とか言っており、一体この人は何なんだと思いながらも「ありがとうございます」なんて応えてしまったりして、自分でもよくわからないまま感謝したりして。

 

そんな幕開けだった2017年。
新年一発目の更新ということで、簡単に目標を羅列していきます。
今年は、多くの競馬文化人が愛好した1冊である菊池寛の『日本競馬読本』を現代仮名遣いにした私家版をアップするのがひとまずの目標。
また昨年と変わらず、毎週末には重賞予想に絡めながら屁理屈を書き散らしていければと思っています。
できることなら屋上屋を重ねるような更新とならないように続けていければいいなあと。
時候の挨拶ということでこんな感じでさっくりと。
旧年中はお世話になりました。本年も何卒よろしくお願いします。

止めたくても止められない(東京大賞典予想)

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年の瀬。

気持ちは自ずと1年の振り返りに向いてしまうもので。
プリンスにボウイ、ジョージ・マイケル、一時代を築いた数多くのアーティストがこの世を去った。そしてイギリスもEUを去った。かと思えばアメリカでは不動産王のトランプが大統領就任。当初の口上に比べると穏健な政治を進めてるみたいですが、果たしてこの先どういう舵取りをしていくことやら。シリアは本当に悲惨な状況になっていて、なんとも文字にすることすら憚られる昨今、薬物に関するニュースの多さも気になった。
清原が覚せい剤なんて、もう驚き。逮捕後に初めて出演した報道番組では「薬物は本当に恐ろしい化け物で怪物で悪魔。二度と手を出さないとは言えない」と語っていたそうで。再逮捕される芸能人も居たりなんだり、覚せい剤だとか、コカインだとか、そういった薬物と呼ばれるものは、いやはや止めたくても止められないものなんでしょうね。


止めたくても止められない。
俺にとっての酒みたいなものかもしれない。そんなことを思った。
年末ともなると、忘年会という名目での酒席が増え、翌日には昨夜の痛飲を反省する毎日が続く。
昼過ぎくらいまで頭を重くして、飲み過ぎは気をつけようと心に決めるものの、その日の晩には反省を忘れてしまっている始末。そう、止めたくても止められないのだ。
思えば昨日もお酒を飲む言い訳のように「忘年会だから仕方ねーな」と口にして居酒屋に赴いた。
そんな忘年会。ある一定の年齢を超えてからというもの決まって出てくる話題がこれだ。日本各地津々浦々あらゆる酒席で同じネタが捏ねくり回されてるだろうお互いの健康状態の話。
「どこがダメだった?」
「肝機能に血液、あと血尿も出てたわ。」
「うわーほんとに!Cだった?Dだった?Bってことはないでしょ!」
「肝機能はCだったかな。」
「なら全然大丈夫だって。俺γは100行ってなかったから全然大丈夫だったんだけど、なんか白血球がえらい少ないみたいでEだったぞ。」
などなど。
お互いの健康診断の結果のひどさについて話すものだが、これは決して不健康自慢ではなく、
“俺はひどい身体の状態を自認している”
“生活を改善する気持ちがないわけではない”
と思い込むために話しているのだ。

己の健康診断の結果を口にするたび、あたかもそれを自認し、既に治療しているかのような勘違いを覚えがちなのだ。だからきっと、酒場でオヤジたちはよく不健康自慢をしていたんだ。当時の俺はあんな風になったらおしまいだと思っていたものの、同じ側に立った今、俺もあの時のオヤジたちとなんら変わりない会話で盛り上がってしまっている。


そしてこの時期の飲み会では有馬記念の結果についての話題も出がち。

キタサンブラックの強さが際立っただの、ルメールの男泣きに感動しただの、飛び出す感想はワイドショーレベルのものだが、競馬ファンではない多くの人と一つのレースについて語り合える機会は有馬記念くらいのものだろう。

そして、普段競馬をしない人の方が馬券を的中させるのも有馬記念だったりする。
自分はこのブログにも買いたとおり、ミッキークイーンを本命にした馬券を購入し、4コーナーまでは夢を見させていただいたものの、結果はご存知の通り7番人気の5着。キタサンブラック複勝100円を買っていた女性にすら馬鹿にされる始末で、馬券的には後味の悪い有馬記念となりました。
この零細ブログを読んでくださっているみなさまはいかがだったでしょうか。
有馬記念を的中させて幸福なクリスマスを迎えた方、有馬記念で大勝負に失敗して年越しに向け算盤を弾いている方、来年の開催に向けて年内のデータを整理している方、はたまた東京大賞典で一発逆転を夢見る方、いろんな方がいるかと思いますが、こんな記事を更新している時点でお察しの通り、自分は最後者。東京大賞典での一発逆転に夢を見る。


本命に推すのはノンコノユメ
前走チャンピオンズカップでは去勢して落としていた馬体重を戻して復調か?と思ったし、鞍上にはムーアを配して陣営も色気出していると踏んだだけに内を突くしかない進路どりは見ていて「あちゃー」の一言。
とはいえ、馬群を割ってきてはいたし、Vラインも刻んでいて、Mの法則で言うところのS質が完全に消失しているものではないと取った。
非根幹距離から根幹距離で直線の長いコースへと替わるのも苦から楽のリズムでプラス材料。
週中の雨で渋っていることに加えて冬場で締まった馬場というのもノンコノユメにとってはプラスに働くだろう。
コパノリッキーが前につけて、それを睨むかたちのアウォーディーサウンドトゥルーは前走がメイチでその時のイメージで乗ると仕掛け遅れるイメージが湧く。そこでゴール板を一番に駆け抜けるのは大外一気ノンコノユメ
何より現時点での単勝オッズは10.1倍。伏竜S以来の二桁オッズも魅力に写る。


さすがに去勢あけのJBCクラシックでは塗らなかったものの、さきのチャンピオンズカップ帝王賞フェブラリーS武蔵野Sとずっと本命にしてきたノンコノユメ
青竜Sでの豪脚を見て以降、明らかに無理筋ではないかぎり、いつもこの馬を本命にしてしまうんですよ。止めたくても止められないんですよね。そんな感じのオチで。