俺の日々 2020年12月後半

内田百閒、吾妻ひでお、目黒孝二、大森望坪内祐三……
魅力を感じる文章の書き手が綴る「日記」が好きだ。そもそも書き手自身に魅力を感じているから日記を読んでも面白いといえば、それまでであるが、「日記」にはふつうの文章とは違った色合いが出る。というわけで、書いてみる。
webコンテンツの潮流には真っ向から逆をいくような内容である。しかし、そもそも収益化だの、えすいーおーだの、読者のためだの……そうしたことを一切考えず、好き勝手気ままに書くことが、このブログの理想的な姿だ。
またこの一連のエントリは、アルコールのせいで日々消えゆく記憶とともに生きる人間の備忘録という意味もある。

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12月20日(日)
朝から『サイバーパンク2077』をプレイ。バグの多さが話題になっているものの、調教済みの洋ゲーファンからすると、この程度のバグは許容範囲内。昨今のAAAオープンワールドゲームは発売後のアップデートで完成度高めるのが常態化してるわけで…まあいいじゃないか。昼飯に幡ヶ谷「豚山」でミニラーメンを食べる。小ラーメンにしておけばよかったと公開。仕事で公開した記事が大反響の数百万PV。珍しいこともあるもんだ。

 

12月21日(月)
数字だけを追っても仕方がないものの、コロナ感染者が倍々ゲームの如く増えていくなかで出社して仕事。自分でコントロールできないタイプの仕事が殺到。年末らしい。

 

12月22日(火)
編集者の先輩Mさんと新宿「名月館」で飲み会。このお店はなんでも日本最古の焼肉屋だという。ハラミ、タン、ロース、ハラミ。オーソドックスな肉の高いクオリティに舌鼓を打つ。50年以上も営業を続けられることに納得の味。美味満腹。大満足で家路につく。

 

12月23日(水)
ライターさんと映像配信プラットフォームの中の人とオンラインで打ち合わせ(というほどではないお喋り会)。『サイバーパンク2077』についての話を中心に、文化としてのゲームの捉え方について意見を交わす。真面目な話を聞いたり読んだり書いたりするのは慣れている方だが、喋るとなるとドッと疲れる。脳のクロックが遅いんだろう。

 

12月24日(木)
最終出社日。今日は企画会議もなし。平穏無事に一日が終わる。夜飯は貰い物の野菜を詰め込んだ寄せ鍋。クリスマスイブ。
クリスマスのイベント感が年々薄れていっているように感じていたし、自分自身そうしたイベントごとに関心があるタイプではないだけに、昨今の潮流は喜ばしいものだったが、Twitterのタイムラインを眺めたり、テレビのワイドショーを見ていると、まだまだクリスマスに1人で過ごすことを悲しいことだと捉える人は多いらしい。
人間が社会的な生き物ではあるも以上ある程度は仕方ないにせよ、自ら進んで社会的な外圧に苦しめられることは不毛に思える。アンダードッグの遠吠えといわれればそれまで。

 

12月25日(金)
経理のミスで入金予定額よりも10万円減の額しか給与が振り込まれておらず。何かと入り用な年末年始。貧乏サラリーマンな俺は目の前が真っ暗に。週末の有馬記念でどうにかしたい所存。

 

12月26日(土)
前々から買おうと思っていたソーダストリーム を買う。「あ、炭酸水ないじゃん…」のストレスから解放されると思うと、それだけで買った価値があるように思う。想像していたよりもずっと安い金額で購入できた。
給料の振り込みにミスがあって、入金がいつになるのかはさっぱり不明ななかの出費となったが、いいのだ。明日は有馬記念が控えているのだ。これを当てれば。いいのだ。
ホープフルS有馬記念の後の開催というイメージがあったせいで買い損ね。買っていたとしてもハズレていたので、これまた良しとする。

 

12月27日(日)
まさかまさか。有馬記念前に1レースだけ買っていた馬券がパーフェクト的中! 2,800円が30,000円に化けた。懐に余裕のないタイミングでの博打の稼ぎ、この快感は体験したことがない人にはわからないものだと思う。なんとも喜ばしい。有馬記念の馬券はハズレたが、晴れやかな気分である。競馬ファンとしてどうなのかはわからないが、いやはや喜ばしい。

 

12月28日(月)
友人と小じんまりとした忘年会。上野の吉池でカニ、ウニ、刺身の盛り合わせを買い、自宅で飲み食い。なんて楽しい日だ。これから最も好きなカニは花咲蟹と答えることが決定的となった。

 

12月29日(火)
お世話になったライターTさんとの(接待とはいわないまでの)食事会。不動産界隈の人を紹介してもらい、オレを除いた全員のマネーリテラシーの高さに慄く。裏ワザ的不動産投資術の話を聞くも、家を買うハードルは貧乏な自分にとってはとてつもなく高いハードル。

 

12月30日(水)
編集・ライター仲間4人でオンライン飲み会。5時間があっという間に過ぎる。同居人は今日から実家へ帰省。家が途端に広くなる。嬉しいような寂しいような。

 

12月31日(木)
二日酔いの解消、夜の仕事に向けてゆっくりと過ごす。何かと外出しないと落ち着かないタチだが、大晦日くらいは家に居るのも悪くない。年越しの取材のために夜から外出。外出時刻までにRIZINのメインマッチが終わってよかった。堀口が勝ったのはもっとよかった。
さて、もはや自分のための日記と化しているこのブログを読んでくれた皆さま、感謝することでもないですが、いやはやありがとうございます。よいお年をお迎えください。
最後に、ここのところ書けていなかった最近読んだ本のリストをまとめて記載……と思うも雑多すぎて断念。来年から再開することにしよう。