俺の日々 2020年12月前半

内田百閒、吾妻ひでお、目黒孝二、大森望坪内祐三……
魅力を感じる文章の書き手が綴る「日記」が好きだ。そもそも書き手自身に魅力を感じているから日記を読んでも面白いといえば、それまでであるが、「日記」にはふつうの文章とは違った色合いが出る。というわけで、書いてみる。
webコンテンツの潮流には真っ向から逆をいくような内容である。しかし、そもそも収益化だの、えすいーおーだの、読者のためだの……そうしたことを一切考えず、好き勝手気ままに書くことが、このブログの理想的な姿だ。
またこの一連のエントリは、アルコールのせいで日々消えゆく記憶とともに生きる人間の備忘録という意味もある。

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12/1(火)
先月入金されるはずのお金が入金されておらず。暇を見つけて連絡しなければ……と思うも、後手後手になるのがわかる。こういう事務手続きにおいて、超がつくほどのズボラを発揮してしまうのだ。
昼前から大久保で打ち合わせ。会計のタイミングで財布を忘れていることに気づき(Suicaの功罪)、ライターさんにコーヒー代をご馳走になる……反省しきりで一日を終える。

 

12/2(水)
晩飯に向けて朝から椎茸の出汁を取る。といっても鍋に椎茸と水を放り込むだけ。たったこれだけで、「ていねいな暮らし」を実感するわけで、自分が普段いかに粗雑な暮らしを送っているのか、ということを逆説的に理解する次第。妹尾河童が愛したというピェンロー鍋を夜に食す。美味。

 

12/3(木)
同居人の怠惰な生活ぶりにクレーム。話し合い。

 

12/4(金)
原稿を依頼するライターさんの著書を買うために中野ブロードウェイ。在庫があると知らされていたにもかかわらず、レジ担当に聞いてみると売り切れとのこと。徒労。昼は中野「kaeru」でラーメンを食し、夜は新宿西口の「魚河岸日本一」で寿司。ほろ酔いのなか散歩しながら帰宅する。外で歩きながら飲むには厳しい季節になってきた。

 

12/5(土)
ほのかな二日酔いを解消すべく新宿「天下一品」で飯。私は天下一品ではいつも「あっさり」を頼む。邪道とは思いながらも、なんてことない醤油と背脂、パツパツの麺が絶妙にいい具合なのだ。それにしても今年は寒い。去年は暖冬だったこともあってエアコンのみで冬を越せたが、今年は早々に諦めた。新宿ビックロでリビングの冷え対策にデロンギのオイルヒーターを買う。

 

12/6(日)
打ち合わせのために名古屋。少しでも経費を抑えようと、こだまで向かうも…これは遅い。遅すぎる。名古屋に到着するまで2時間30分ほど。時間で快適性を売ると、さもしい気分になる。何度も同じように感じてきた。にもかかわらず、繰り返してしまう。ひとえに貧乏性が原因である。昼、「蓬莱軒」でひつまぶし。美味。そりゃあだって滅多に食べないうなぎですもの。打ち合わせは充実。夜には「キャバレー花園」。独特のいなたい空気を味わう。楽しむ。

 

12/7(月)
朝、新幹線の出発までに時間があったので(Go toでは新幹線の時間変更ができない!)名古屋競馬場へと向かうことに。名古屋駅から出る(恐らく)マイナーな路線に乗り、15分ほどで最寄駅に到着。競馬場までの道中に入管があり、やたらと外国人の姿が目立った。競馬場は地方競馬場らしい牧歌的な雰囲気。川崎競馬場の外観に浦和競馬場の内観といったところか。二日酔いでしんどかったが、折角だし…と、どて煮を食べる。味が濃い。名古屋を感じる。馬券は珍しく絶好調。2レースで7,000円の儲け。
名古屋駅に戻り、駅そば業界に燦然と名を輝かせる「住よし」で卵きしめんを食し、こだまで帰京。土産にはホームの売店で見かけた「赤福」。名古屋で赤福を土産にするとは……
移動疲れからなのか、帰宅すると急にグッタリ。なんとか仕事のかたをつけるも、夜飯を作る気力はなく外食。初台「宗達」で寿司。今月はエンゲル係数が高い。

 

12/8(日)
30年分の人気メニューをまとめた特集のdancyuとスーパーマーケット特集のHanakoを買う。読む。
昼には土産で買った赤福をつまむ。恐らく人生初の赤福。異常な甘さ。茶が必須。
去年は見送った暖房器具が家に届いたので、早速試してみると…なんとも暖かい!賛否両論寄せられがちなオイルヒーターということで、どれだけ暖かくなるのか不安だったが、充分な暖かさ。満足。

 

12/9(月)
人生初のオンライン試写会。U-NEXTで○『SEGA vs 任天堂』を観る。いいドキュメンタリー。映画(かつての日本ヘラルド東宝東和のような)でもなんでもそうだけど、売り手の工夫は、ときに作品そのものよりも魅力を持ちうるものだと痛感。ゲームファンはもちろん、広告に携わる人にこそ薦めたい作品。
近所のスーパーに行くと、きんきが2尾で480円!身が小さめとはいえ、とびきりに安い。迷わず買う。煮付けて食べる。焼酎が合う。美味。

 

12/10(木)
会議のために出社…の前に予約していた◎『サイバーパンク2077』を受け取り、一旦帰宅。インストール、ダウンロードを前もって済ませておきたかったのだ。仕事を終えて初台「まことや」で軽く飲みながら、付き合いのあるライターさんが出演していたラジオを聞き、帰宅。早速プレイ開始。電気羊を思わせる自室に、オルタードカーボンを思わせるバー。音楽も操作感もいい。たまらん。

 

12/11(金)
最低限の仕事を片付け、『サイバーパンク2077』を延々とプレイする。多少の罪悪感を感じるものの、これも仕事なのだ。仕方あるまい。そう自分を言い聞かせる。

 

12/12(土)
外せない仕事を済ませた後、『サイバーパンク2077』を延々とプレイする。休日である。思う存分プレイする。エラー落ちに目をつむれば、本当にいいゲーム。ローカライズが抜群で、洋ゲーが苦手な人にも受け入れられる素地があるように思う。いやはや楽しい。レベルデザインが秀逸。VR版が発売されようものなら、ゲームの世界から帰ってこられなくなるのではないかと思うほど、たまらない世界観。
話題は打って変わって…ゲームの合間に、上野・吉池で買った鮭まるまる一本を捌いて冷凍保存。年末らしい作業で楽しい。

 

12/13(日)
今日も休日である。朝から思う存分『サイバーパンク2077』を延々とプレイする。気づくと食事もとらぬまま18時。馬券の購入を忘れてしまうほどのめり込んでしまうほど。これはまずい、と近所のOKストアで食材の買い出し。ワタリガニの味噌汁、冷しゃぶ、里芋とネギの炒め物をつくる。

 

12/14(月)
さすがにゲームのやりすぎ…切り替えて仕事に集中しようと努め、打ち合わせへ。帰路「ラーメン二郎 小滝橋店」で小ラーメン。美味満腹。『サイバーパンク2077』のここまでのプレイ時間は34時間。