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新商品と老舗の一品(エプソムC)

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 特製上海焼きそば。高田馬場、一番飯店の飯は安くて旨いので、通ってる。かつては手塚治虫なんかも通ってたらしい老舗の名店。飯屋もそうだけど、TVタレントも、コンビニ菓子も、競走馬だってなんだって、人間というのは“新商品”と“老舗の一品”にめっぽう弱い。だけど、今回の東京ダービーで生まれた“新”は、ちょっといただけない。

 

 “やっぱりうまくいかねーな” 先日の東京ダービーは、中央下がりのバルダッサーレが転厩初戦にして、南関で地道に努力を重ねてきた馬たちを突き放して圧勝という、地方競馬ファンが最も望んでいない結果に終わった。ついこの間500万下を買った馬の地方転厩。初戦でダービーに乗り込み4200万円もの賞金をつかみとった。俺の馬券が散々であったことを置いておいても、『バタフライ・エフェクト2』並のつまらなさでしょ。馬券はすぐにゴミ箱へと投げ捨てた。

 ただ、抑えておいてしかるべき情報を俺は抑えていなかった……バルダッサーレの調教を御神本がつけていたという事実、これをレース後に知った。御神本と言えば、年間258勝をあげる天才ジョッキーでありながらも、素行不良で5度の騎乗停止を受け、免許更新試験に不合格、去年の6月以降レースで姿を見ることができなくなった男だ。つい3ヶ月前の試験も不合格となり、彼の姿をレースで見られるのは、早くとも2017年の4月までお預け。今回の東京ダービーは、どうやら過去の天才ジョッキー御神本が裏舞台で調教をつけた馬が勝利するという物語だったようだ。しかし、御神本は調教師で収まって許されるような才能の持ち主ではない。帰りの電車賃すらも張り込める数少ないジョッキーなのだから、早く表舞台に帰ってくるべき。俺、というか、すべての博打打ちにとって重要なのは、普段の素行がどうのこうのではなく、レースでいかに信頼できるか。御神本は信頼できる数少ないジョッキーの1人だった。

 

 今週末はエプソムC。御神本とは正反対の方向で気になる鞍上だが、そこには目をつむり、アルバートドックに最も重い印を打つことに決めた。唯一の左回り経験である中日新聞杯で殿負けしたことから、危険な人気馬扱いする声もあがっているようだが、あれは1コーナーで不利を受けたものなのでで度外視。スタート直後にコーナーが待ち構える東京1800のコースも小回り実績のある当馬なら克服できる。決め手もあるし、直線の長い府中では勝ち負け。少なくとも馬券圏内には食い込むと判断した。 定期預金を崩して臨む所存です。