寓話に学ぶ(天皇賞秋予想)

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見えざる力が働く瞬間の話。
なんといいますか、買った瞬間に「この馬券は的中する」と確信して、実際に的中するってことがごく稀にあるんです。人によっては馬柱を眺めた瞬間にそのような感覚を抱く人もいるそうで。
たまたまと言ってしまえば、それまでなんですけどね。
でも、見えざる力めいたものが働く瞬間ってあるんじゃないかと思ったりもするわけです。
長年ひとつのことに打ち込み続けると、常人では到底不可能な領域に突入する。そんな現象は、どんなことにでも起こり得ると思うんですよ。
饅頭職人が切り離した生地の目方は均一になるし、コックさんは計量カップを使わなくても絶妙な匙加減の味付けにするし、風俗の達人は女の子の写メ日記を見ただけでNN可能か判定できるし……
それらと同じように、購入する瞬間に「この馬券は的中する」と確信して、実際に的中するつまてことがあったってなんら不思議じゃないですよ。
もちろんその瞬間を自在に引き出せるようにならないと、馬券としては意味がないんですけどね。


って、また本筋に関係ない前置きが長いな。無意味に長い文章は悪文。
と、書いておきながら、上にも記した見えざる力について書き連ねると、自分の場合は著者先生から原稿をもらった瞬間、一読することなく、文章をぼんやりと形として捉えただけで、いい文章かどうかわかるという瞬間が結構な頻度であるんですよね。


今読み返してる本の文章もそんな感じで。
なんやいちいち読まなくても、あ、これはいい内容の文章だとわかるそれなのです。
というわけで、古典中の古典からネタを引用。ええ、手抜きです。でも、まあ読書の秋ってなわけですし。


蚯蚓(みみず)と蛇
蚯蚓が蛇の横たわっているのを見て、その長さが羨ましくなった。同じ長さになりたくて、並んで横になると、体を引き伸ばそうと頑張ったが、遂に無理をしすぎて、不覚にも破裂してしまった。
強い者と張り合うとこんなことになる。相手に追いつく前に破裂してしまうのだ。


とまあ、勘がいい方はお気づきでしょうが、まるで蛇がキタサンブラック蚯蚓が私(をはじめとしたキタサンブラックが苦手な皆さま)……のような寓話でして……
無理に張り合っても仕方がないことを2000年以上も前に書かれた文章から学ばされるわけでね、はい。
とはいえひねくれ者の自分が今週開催の天皇賞で最も重い印を落とすのはミッキーロケットなわけですが。
面子が揃っていることもあるにせよ、この人気は不当。京都大賞典でのジリジリとした伸び脚は高速馬場のあの舞台では向かなかったものの、今回のようなタフなレースには絶好。凡走してストレスを持ち込まなかったのも好感。そして何より待望の左回り。変わる要素は充分にある。


追伸
一応、先に紹介した寓話から学びを得て、キタサン頭の三連単まで抑えることにしておきますか…