その「おめでとうございます!」は本心か?

例えばレースが始まる直前の時間。

Twitterで競馬ファンを複数人フォローしている人(このブログに辿り着いてる方の多くはそうだろうけど念のため)にはわかってもらえると思うが、TLには買い目がぽつぽつと並ぶ。
「ほー、○○さんはこれが軸馬なのか」
「え!そんなの真っ先に切ったけど買い要素ある?!」
各人の予想ツイートを眺めながら、今さら変えることのできない自分の馬券と照らし合わせて雑感し、レースが終わる頃にはその結果についてのツイートを片目で眺める。
その一連の流れで目に入ってくるのが的中者におくられる「おめでとうございます!」的なリプライだ。


はたして、その「おめでとうございます!」は本心なのだろうか?
人によっては、もしくは場合によっては、それが掛け値なしの本心であることもあるだろうけど、あれだけ行き交う「おめでとうございます!」の全てが本心から綴られた言葉ではないように感じるわけですよ。なんというかもやもや。


そりゃあ、競馬は、自分が負けた一戦で勝った相手を常に賞賛する、爽やかで、スポーツマンシップあふれる遊び。なはずがないですし、参加者がベットした総額の一部が控除されたうえで、的中者で分配するわけだから、「おめでとうございます!」の全てを本心で送っているという人なんて、まあ絶対的に数は少ない、超党派なずだ。
まあ多くのそれはコミニュケーションを取るための言葉であって、それ以上でも以下でもない。ソーシャルな空間である以上、本心でない「おめでとうございます!」が行き交っても、なんらおかしなことではないと理解はしているつもりですよ、ええ。
と、ここまでの文章を読んでいて
「おめでとう!なんて別に気軽に送ればいいじゃん。大したことじゃないのに!わざわざ考えるほどのことじゃないでしょ!」
「いや、むしろお前が何を書きたいのかよくわからんわい」
と思う人も少なくないと思う。
んだけど、何かにつけて理由を見つけたいめんどくさい人間なんですよすみません。あと、後者に関してはケツまで読んでもらえたらわかるから。むしろそのための文章なんですわ、すみません。


などなど考えてたけど、多分アレだな。
あの気楽に送る「おめでとうございます!」は、女の子の言う「かわい〜♡」みたいなもんなんだな、きっと。
自分が外して、人が当ててるそこそこの馬券に向けた「おめでとうございます!」には、自分が小当たりした時に同じように「おめでとうございます!」と声をかけて欲しい気持ちがあるんだ、多分(自戒含む)。そう思うとあらゆることが腑に落ちた。
自分自身やっておきながらアレだけど、そこにもやもやを感じてたんだな、うん。


とまあ、不毛に無知蒙昧なことをつらつら書き連ねてみたわけですが、ここまでの文章は全部がフリで、Twitterで交流のあるサラさん

が上のツイートの通り凱旋門賞で大勝利したから、ここまで多分1000文字くらいの文章を書いたんですよ。仕事だったら、どんなに安くても8,000円はもらう文量を、うん。


欧州を縦横無尽に渡り歩く競馬旅の道程で惚れ込んだエネイブルの単勝にドカン!
冗談がきかない額をぶちこんで、大勝利を収めたサラさんにアンセムを送りたくてここまで書いた。
本当におめでとうございます!!!!!
僕は馬券外したけど、なんか感動しちゃったんですよね。

自転車がパクられ、株?で大損し……でも、自分が惚れた馬を信じて、大金を手にした。そうそう真似することのできない勝ちっぷり、本当に格好いい!

 
サウナ後の気持ち良さと多少の酩酊こそあれと、これは素直な気持ちの、清々しい「おめでとうございます」なんですわ、うん。

 
(追記)
サラさんの競馬旅行記はこちらにまとめられているようです。是非。

男道 自転車旅行欧州記 モーニング・グローリー編 - Togetterまとめ