変わること(関屋記念予想)

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日々の散歩の通り道に幸福の科学があり、めまぐるしく変わっていくポスターを毎朝興味深く眺めている。新刊の告知に映画の宣伝、あとは大川隆法の訓示などなど。掲出される内容は変わっていくものの、唯一ずっと貼り出し続けられているポスターがある。『全部、言っちゃうね。』の発売告知ポスターだ。かわいらしい女の子の写真に、かわいらしい手書き文字。そしてその隣には千眼美子というおどろおどろしい名前が光る。この妙なギャップがだんだん癖になってきて、建物の前を通るたびに横目で見ては「うまいことつくったなあ。デザインも悪くないし名前のインパクトもすごい。無関心ではいられないもんなあ。」なんて無意味な考えが頭をぐるぐると回るのである。
芸能人の改名は少なくないが、清水富美加から千眼美子というジャンプは特別だ。もちろん既に芸能人ではなくなっているわけだから、さもありなんといったところなのかもしれないが、人の興味を惹く強さがある。改名は効果的だったなあと意味なく考えるのである。


高校を卒業するやいなやホストクラブに就職を決めた幼馴染のKもよく名前を変えていたそうだ。
店を変わるごとに源氏名を変えて、時には二枚目風、時には三枚目風。さまざまな名前で渡り歩いていることを飲みながら喋ってくれた。“新しい”ことがこの世界でのバリューのひとつだから売れっ子じゃない俺にとっては一番効率的な方法だった、とも。
妙に唸らされたことを覚えている。フレッシュさを与えるとともに、以前から付き合いのある客には、昔の名前を知っている私、という特別感を与えるのだそうだ、なるほど。もちろん複数のホストクラブを渡り歩いているような狂った客には逆効果だったろうが、多くの人はそうでないわけで。ここでもたしかに改名は効果的だったなあと意味なく考えるのである。


WINSも「“○○地名○○”馬券発売所」という素っ気ない名称を改名している。
この改名も効果的だったなあ、と続けて意味なく考えるのである。馬券発売所がWINSに変わって30年が経つらしい。20日の開催にはそれを記念してプレゼントや催しが開かれるとのこと(詳しくはこちら→ http://www.jra.go.jp/special/2017wd/index.html) ですね、はい。


アルコールが脳に入りすぎてよくない。というわけで脈絡ないものの予想に入ろう。関屋記念で本命の印を落とすのはオールザゴー。
5着に敗れたNHKマイルを勝ったアエロリットはそこから古馬混合のクイーンSを実のある内容で勝利。ステゴ×フレンチで今の湿った新潟が合わないはずもなく、斤量を考慮すれば持ちタイムも人気以上に優位。唯一かかったのは忙しい距離のスプリングSと考えると競馬センスも持ちあわせていそうな馬で。得意の中枠、しがらきで乗り込んだ成長分もあることでしょう。調教いいもんね。マルターズアポジーがハイで刻むペースに乗っかって中団から直線イン3、適度な末脚見せて3着を確保。期待してます。


既に出走経験のある競走馬なだけに“改名”こそできないものの、変わる、という意味でいうとオールザゴーは今回これまでとはあらゆる条件が変わる。
変わることが全ていいこととは限らないけど均衡した状態を打破するために変わろうという陣営の気概を見捨てず勝負。この変わり方は効果的だったなあ、と言わせてくださいよ、ね!