指輪をはめる(ヴィクトリアマイル予想)

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競馬場でついていた日。ほとんど全レースをとるかの勢い。
それでも段々、退屈になってくる。たとえ勝っていたとしても。レースとレースの間には30分の待ち時間があって、その間に生気が吸い取られていってしまう。競馬場では誰もが暗く落ちこんでいるように見え、みんなうろうろ歩き回っている。そして私もそんな連中と一緒にいる。

後年発表されることとなっていた日記にこう書き残したのは、サルトルジャン・ジュネらから偉大な詩人と呼ばれながらも、自身を作家ではなく競馬師と呼んでほしいと言い続け、生涯創作の手を緩めることのなかったチャールズ・ブコウスキー


そんな文豪と比肩する気はさらさらないものの、この気持ちはわかる。
競馬場でついている日なんて滅多にないけど、基本的に1場しか参戦しない私にとって、レース間の30分はそこそこ退屈。退屈しのぎで大して予想もしていない他場に手を出すと、痛い目を見るわけで、なんともバランスの取り方が難しい。


そう。
今日だって友達の結婚式に参列するというのに、ギリギリの時間までWINSで馬券を買い続けた。5Rほど参加して的中したのは2.4倍の複勝1点。
結婚式前に、スピーチの原稿も用意せず、レースに参加してりゃ、こんな仕打ちになるのもしかたがないか。
馬券が外れるだけじゃない。文章にもまとまりがない。淀みない流れもない。
いや、そう書くと、まるでいつもは立派な文章を書いてるみたいじゃないか……
とはいえ、これを書いているのは日本酒を8合、ビールを2杯、食前酒としてウイスキーの水割りを2杯飲んだ翌日。
いつも以上に駄文になりそうなので、ここらで早速本題に。


今週末開催されるはヴィクトリアマイル
本命の印を打つのはクイーンズリング。連日の悪天でタフな馬場。直線で新潟千直のごとく、バラけることは火を見るよりも明らか。
そうなると量の豊富なL系の好条件替わりに期待したい。
苦から楽を重視してクイーンズリングか、ルージュバックの二択でクイーンズリングを選択。
ご祝儀から飛んでいった財布の中の50,000円をクイーンズリングが戻してくれることを期待する。
新郎新婦の指輪交換を見ながらそう決めました。