タトゥーを彫りながら書きました(中京記念予想)

f:id:BxKxN:20190720175429j:image

タトゥーを彫ってもらいながらこのエントリを更新しています。


いまちょうど2/3くらいが終わったところ(と彫り師に言われたところ)。BGMにはバーナボーイのAnybodyが(これまでに2,3回繰り返したその曲が)流れています。

あとはタトゥーマシーンの「ジーーーー」という音。だったのですが、後から来た客も打ち合わせを終えて彫り始めたようでμFの異なる「ジーーーー」と「ジーーーー」が重なって不穏なハーモニーが増大し、BGMはかき消されました。そんなところです。はてさて書きます。描写ばかりしてたら話が前に進みませんからね。って!肘!痛い!はてさて。


タトゥーが良いものか悪いものかという議論はいったん横に置いておいて、僕は歴史・文化も含めてタトゥーそのものが好きだし、その立ち位置も好きです。そして何より、タトゥーを入れている間のアーティストとの会話がたまらなく好きです。

自分の場合、言葉を交わし合うことはないんですが、施術台(というのかはわかりませんが、感覚的にはそれに近い)に横たわって痛みに耐える自分と、良い仕上がりにしようと集中して腕を振るうアーティストとの間にはまぎれもない会話があって。その会話が好きなんです。言葉はなくても会話がそこにはあるんです。経験したことのある人にしかわからない会話が。

これはさながら、騎手と競走馬の関係のようで。耐える一方と力を尽くす一方、渾然一体となった先にゴールがある。どんなゴールが待ち受けているかは終わってみなければわからない。そんなところも相似する点のひとつではないでしょうか。って無理があるか。

はてさて、今週開催される重賞は中京記念函館2歳S。今回取り上げた中京記念で本命の印を打つのはクリノガウディーに決めた。

新馬戦の鮮やかな勝ちっぷりから二戦目で東スポ2歳Sに挑戦し惨敗。その後朝日杯で2着に食い込むも、新馬戦以来勝利はない。そんなクリノガウディーの鞍上に森裕太郎が戻ってくるの。新馬戦でクリノガウディーを勝利に導いた森裕太郎が戻ってくる。そんな中京記念。パッとしないメンバーの中で私に言わせれば見るべきところはそこしかない。どこかって、この1人と1頭のコンビが渾然一体となった先の勝利ですよ。

 

さて、冒頭でいったん横に置いておいたタトゥーが良いものか悪いものかという話ですが、社会通念上それはまあはっきりと悪いものでしょう。例えば、今話題の芸人が反社会勢力と繋がっていたことを喧伝する記事に大きく写されるのは刺青が入った男との写真です。これがわかりやすく人目を引き、これほどまでの騒ぎになっている印象すらあります。人が刺青に対して感じる不穏さは相当なものがあるのでしょう。これは歴史を振り返ってみても疑いようのないことです。

なんてことを書くと、愛好家たちが海外でのタトゥー文化を引き合いに出して、刺青への偏見を糾弾し始めるさまが脳裏をよぎります。確かに刺青そのものに罪はないし、刺青をしているからといって差別するのは不当ともいえるでしょう。海外を引き合いに出す面では反対ですが、僕も基本的にこの意見に賛成です。

 


例えばプロ野球だって、日本人の刺青は事実上禁止されています。(外国人選手のタトゥーは禁止していないダブルスタンダードについてここでわざわざ触れるつもりはありません。単純にアホだと思います。日米野球なんかを見るたびにその差について色々と考えてしまいます。)その一方で、まさしく反社会勢力の子供がプロ野球界には少なくないわけですからね……が……と、そんなところで時間が来ました。

まあ僕はタトゥーの愛好家です。それについて文句をつけてくる人には慣れっこですし、そうした人の意見の中に理にかなったものがあることもなくはないです。

あー、次は何のタトゥーを彫ろうかな。