瀧川寿希也に関するアレコレ

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2018年に川崎競馬場のリーディング(最多勝)ジョッキーに輝き、若手騎手のホープとして競馬ファンの間で支持を集めていた瀧川寿希也が年明け頃から悪い方向で何かと話題になっています。

観測範囲内の情報でざっくり事の流れを整理すると…

元々素行が悪かった(調教に乗らないことを先輩騎手から指摘される)→先輩騎手にSNS上で楯突く→競馬予想関連会社の人間と親しくする→批判が集まり地方競馬協会に苦情がいく→協会サイドからチクリと言われる→ルール上問題ないと突っぱねる→協会-瀧川間の主張が食い違い揉める……

という流れで、騎手休業を宣言したようです。

年収にしてなんと推計約35,000,000円。選ばれた人の中でも更に選ばれた人でなければ到達し得ない地位に登りつめた23歳の青年は、なぜ休業にまで至ったのでしょう。彼の心情を表している(であろう)Twitterへの投稿をいくつか引用すると、

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とのことで、「これは譲れない」と本人が思っていることに意固地になってしまって、もうテコでも動かない状態とでも言いましょうか。思春期の少年とでも言いましょうか。まあ結果的に騎手休業を宣言するに至ったわけです。

さらに、上に引用したツイートからも感じられるとおり、自信過剰で、想像力に乏しく、他の意見に耳を傾けようとしない姿勢・発言が競馬ファンの反感を買ってもいるようです。彼が新しく運用し始めている(と思われる)アカウントの投稿も、すっかり憎悪の感情にだけ支配されているようで、暴言放言攻撃的発言が並んでいます。そして、その一言一句に、無名有名問わずあまねく競馬ファンが「やーいやーい」と正論を突きつけ続けるという状況になっているように感じます。

この、誰一人として得をしない現状に「なんともなー」と思っているのが、何を隠そう私なのです。そして筆を持ったわけです。正確にはキーボードをパンチしようと試みているわけです。


早速話がぶっ飛びまして、スターウォーズにおけるフォースのダークサイドについての説明をし始めますが、

“憎悪の感情を利用することに慣れていない者や、強い同情心を備えている者にとって、ダークサイドの使用は必ずしも容易なことではなく、代償を伴う”んですよね。まさしくいまの瀧川寿希也はそういう状態とでも言いましょうか。彼は彼の考える正義のもとに奮闘しているわけです。しかし、初期ダースベイダーにいくら正論をぶつけても仕方がないように、いまの彼にど直球の正論を投げかけても仕方がないように思います。

ルークのライトサイドによってアナキンが改心し、ジェダイとして“帰還”したように、瀧川寿希也に必要なのは時間と周りの真摯なフォローでしょう。あいにく私は彼のそばにいるような立場ではないのでライトサイドで彼を照らせる身ではありませんが、いまの悲惨な現状は「なんともなー」と思う次第であります、ということを表明しておこうと思う次第であります。


彼が社会的に影響力を持つ存在で、それによって自分の生活が脅かされるのであれば(つまり“右の頬を打たれた”のであれば)容赦なく、彼の右頬を打ち返すべきでしょうが、大変卑近な言葉を用いれば、分別のわきまえられない子供(もちろん彼のことを指しています)にすぎないので、自分自身のかつての過ちを省みながら、毅然とした態度で道を正してあげるのが大人(ジェダイ)ってもんだと思います。武士道、というか儒教じゃないけど、年の功ってあるもんですよ。彼がそれに気づくのはいつになるやらわかりませんけど。


さて、優等生的クソジジイの説教めいたことを恥知らずに書き連ねて(正確には打ち続けて)きたわけですが、博打打ちにとって重要なのは、普段の素行・思想がどうのこうのではなく、レースでいかに信頼できるかだと思いますし、瀧川寿希也は信頼できる数少ないジョッキーの1人だったように思っています。彼に伝わることはないでしょうが、新たな瀧川寿希也を競馬場で見られることを期待しています。そんなところです。