プロ野球開幕まであと3日

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(写真は3月2日の読売巨人軍東京ヤクルトスワローズオープン戦にて)

 

このエントリに目を通してくださっている(というわけで恐らく)プロ野球ファンの皆さんこんにちは。とうとう今年もプロ野球の開幕まで3日ほどとなりました。はやる気持ちを抑え、ようとすることなく、開幕前に考えていることをつらつらと書いていこうと思います。是非お付き合いくださいよ。たまには、ね。蒙昧で愉快な文章もいいんじゃないですかね。愉快になるかどうかはわかりませんけど、ええ、まあ。開幕まで3日というわけで話も3つに分けてみることとしますか。プロ野球全体の話、贔屓球団の話、注目している選手の話、そんなところで。酒でも飲みながら暗い部屋で読むのにちょうどいいような、喫煙室で同僚と雑談している時のような、床屋で交わされているような、毒にも薬にもならない内容になることを目指して書いてみることとします。選抜高校野球でも見ながら、まあ、そんな感じです。


プロ野球全体の話

今年はなんといっても一軍登録枠の拡大が及ぼす影響ですよね。気になるところは。素直に受け取れば、層の厚いチームがメリットを享受して、層の薄いチームがその逆、となりそうなものですが、そう簡単には問屋が卸してくれないと思うんですよね。贔屓球団ゆえの苦言ですけど、緒方がこの枠を活かせるのかって話ですよ。1人の拡大とはいえ、そこで知略戦略を発揮してくる監督とそうでない監督は絶対に分かれますよ。ラミレスとか、なんか考えてるでしょ、多分。投手に割り当てるのか野手に割り当てるのか、各陣営の方針はまだ見えてきてないですが、デキる監督の場合、戦略の幅は広がってきますよね、間違いなく。その逆も然りってわけで、続いてオープナーの話ですよ。オープナーっていうと、本来リリーフ起用される投手が先発登板し、1,2回の短いイニングを投げたのち本来の先発投手をロングリリーフとして継投する起用法(Wikipedia引用)なわけですが、これは、もうラミレスが前向きに検討すると取材で答えてましたしね。絶対カープはやらないですよ、絶対。いや、やった方がいいかどうかはわかりませんけどね。むしろ、ブルペンでの投球数がごく少ないMLBの選手だからこそできる戦略のように思っているんですけどね。けどね、失うものが無い立場のチームはやりかねないと思うわけですよ。そして、日本野球でもハマる可能性がなくはないわけですよ、ええ怖いですよね。あと、そういう流れ、新しい戦略って話でいうと、守備シフトもそうですよね。これに関しては、日本ハムファイターズの名将・栗山監督がもう明言。5つのシフトを使い分けるとのことで、ショートがセカンド寄りに二塁ベースをまたいで守る構想まで宣言しているわけでして、これがどうなるのかってのも楽しみにしてます。新しい動きはいつだって楽しみ。野球も知略のスポーツですよ、ほんと。イチローじゃないですけど、集団競技でありながら個人競技、なんですよね。


贔屓球団の話

雑誌『DIME』のデータウォッチングという特集で「嫌いな球団」第二位という不名誉な称号をいただいた広島東洋カープのファンなんですよね、私は。広島出身なんで、それ以外の選択肢は与えられてらいなかったんですよ、なんかすみません。しかも、嫌われているのは、強いチームになったことよりも、一部ファンの横柄な態度に依るところが大きい実感があるんで、なんとも情けない限りです。とはいえ、贔屓は贔屓というわけで、カープの話を進めますと……ありがたいことに「2位以内は盤石でしょ」と周りの野球ファンから声をかけていただくことが多いんです。けどね、いやー不安多いですよ。先発陣は年によって好不調の波があるうえに、ジョンソンも開幕に調整合わず、2戦目に床田を持ってくる始末。中継ぎは核となる働きが期待されているフランスアが1年間働ききれるのか不透明。抑えの中崎はまあ劇場ですし、血行障害の不安もあり。野手陣は野手陣で、丸の穴、と言いますか、センターの穴も埋まっていませんし、サードの穴も埋まってません。磐石とは程遠いと思っています。とはいえ、一度不安なことを考え始めると連鎖的に不安がどんどん浮かんでくるのは実生活と一緒ってもんで、ある程度、俯瞰、というか、引いた目で見守ってますよ。どう捉えるかってだけで、良いところも悪いところになるし、悪いところも良いところになるもんです。オープン戦で好投を続けた左腕・床田の大車輪の働きはなくはない話ですし、フランスアも一年間大活躍を続けるかもしれません。最悪の場合でもヘルウェグいますしね、アドゥワも、島内も、中田も、レグナルトもいるわけです。去年は永川の活躍もあったわけで、思わぬところからの台頭もあるかもしれません。センターとして、野間が、西川が、長野が新たに輝く可能性もありますもんね。兎にも角にも、固定メンバーで乗り切れるほど盤石ではないわけですよ。それだけに、首脳陣がどれだけ柔軟に対応できるか、が今年の分水嶺だと思ってます、というわけで所信表明演説 a.k.a 開幕スタメン発表が楽しみでしゃーないですよ。これはどこのチームのファンも同じでしょう。

 


注目している選手の話

辰巳涼介

田中・島内・オコエと活きのいい若手が揃う外野手にまた完成度の高い選手が……って、辰巳は前々から聞いていた評判に加えて、入団会見の大物っぷり(会見席に座らず記者側の席に座って記者から総ツッコミを受ける)から、キャンプインの時点で楽しみにしてたんですよ。オープン戦でフタを開けてみたら、これ、めちゃくちゃ真面目な選手じゃないですか。調子いいときは気分よく打って、調子を落とすとコーチの指導を受け入れてコンパクトなフォームに変えて成績を残す対応力、噂通りのあの肩力、野性味溢れる守備、一塁到達速度の速さから考えても身体能力がずば抜けてあるんでしょうねえ。外野陣の競争意識にも火をつけそうで楽しみです。彼の存在によってオコエもどんどん良くなってきそうで。石井GM、そういうところまで考えて選手を獲得していそうですよね、いや、なんとなくのイメージですけど。


塩見泰隆

パリーグ選手の次はセリーグの選手。横浜DeNAベイスターズの上茶谷を新人賞候補最右翼とする声が多数聞こえてきますが、社会人卒2年目で危機感を抱き始めた(であろう)この男の受賞を予想したいですね。本命も本命。昨シーズンは一軍成績こそ情けない数字でしたが、二軍では三割超えの打率にOPS九割超えだったそうで。オープン戦でのパンチ力見てると、たしかに納得のいく打撃内容。オープン戦の内容を一から十まで素直に受け入れるわけではありません(リメンバー松山!!!)が、高齢化著しい外野陣に割って入る力は十分に感じました。足が速いのもいいですよね。オープン戦12盗塁ってちょっと奥さん。あの甲斐からも盗塁決めてるってちょっと奥さん。


島内颯太郎

カープの新人で今年最も期待しているのはこの選手なんですよね。ドラフト2位で指名した時には「ん?しまうち?のーまーくですけど?」と、なんなら出身大学からのラインを思わず勘ぐってしまいましたが、現地で見て即手のひら返し。投げっぷりよし。空振りが取れるストレート。現にオープン戦は7回を投げて無失点。これはあれですね。カープ暗黒期の中継ぎエース横山竜士を彷彿とさせる力強さですね。まずは短い回を全力で投げる方向で起用されるでしょうが、ゆくゆくは先発としての活躍も期待してますよ、彼には。先輩の大瀬良大地に追いつけ追い越せと思わせてくれるほどの、いいものを持ってますよ。早いうちから唾つけさせていただきますよ、ええ。


と、ここまでつらつら書いてきましたが、長くなりましたね、いやはや。まあ、なんといいますか、なんといったって、私はシーズンが終わった後にこのエントリを振り返って改めてやいのやいの書きたいのですよ。願わくばこのエントリを読んでいるそこの貴方にもプロ野球開幕直前だからこそ感じられる今年の楽しみ・不安・興奮…そのほか諸々の感情を書いていただきたいのですよ。シーズン後にそれを肴にやいのやいの語り合いたいのですよ。それもまた野球の楽しみの一つだと思うのですよ。そういうわけなのですよ。

ああ開幕が楽しみですね!!!