予、地図を観ることを好む(東京新聞杯予想)

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空想都市へ行こう! – 地理人がいざなう、空想地図の世界へようこそ。

架空の街を空想して、その街の地図をつくり、楽しむ人がいるという。初めて存在を知った時には、制作物のクオリティの高さを含め、ずいぶん酔狂な趣味だと感心したが、江戸時代に著された随筆集『文会雑記』の中に「予、地図を観ることを好む」という記述が出てくるというではないですか。実用的な意味で地図を用いるほかに、地図そのものを観て楽しむという発想が江戸時代に生まれていたと考えると、架空の街の地図をつくることもいたって正統的なジャンルの発展のように感じてくる。

たしかに地図を見ることは楽しい。熱中こそしないものの、たしかに楽しい。いやでも、やっぱり架空の街の地図をつくるのはちょっと変態的というか……自転車に乗りながらそう考えていると、そうだ、自分自身毎週楽しみにしている地図があることに思い及んだ。

『東京どんぶらこ』という地図である。

毎週土曜日のある新聞朝刊最終面に出てくるその地図は、なんとも特徴の捉えづらい、オシャレでもなく堅苦しくもなく、とはいえ決して悪いわけではなく、むしろ良い。ごく平々凡々であることがかえって非凡な魅力を有す、というような実に形容しがたい絵で、東京都内の各所を多角的に捉えたイラストマップなのである(紹介されるイベント・店・史跡のチョイスが素晴らしい!)。そして、そのイラストマップが掲載される新聞こそ東京新聞なのである。


というわけで、ずいぶん雑な話の運びですが、そんな『東京どんぶらこ』を連載する東京新聞が主催する重賞レース東京新聞杯の話。本命の印を打つのはロジクライ。「3走前から明らかに馬が変わってきている。これは2019年のラブリーデイになるよ。」と周囲に喋り散らしている馬だ。自信満々で買ったのはマイルCS(6番人気14着)と、馬券の相性こそ悪いもののここも勝負。2019年のラブリーデイですよこの馬は。


ところで、地図(map)という言葉の語源を調べてみると、ラテン語mappa mundiと言う言葉からきているそうだ。mappaはテーブルクロス・ナプキン、mundiは世界の・宇宙のという意味だという。つまりmappa mundiは世界が描かれた布ということで……あれ……うまくオチをつけてみようとしたものの、まったくうまくオチませんでした。グダグダな時もある。そういうオチってことで。何卒。