さよならぼくたちのオフト後楽園

f:id:BxKxN:20180601163038j:image

Google検索で施設の名前を打ち込むと「やばい」というワードがサジェストされ、魔窟と呼ばれることも多かったオフト後楽園が本日2018年6月1日をもって、当地での営業を終了しました。週明けの6月4日からはWINS後楽園に場所を移しての営業が再開される予定とのことです。移転の第一報が入ったのは今年の3月頃だったでしょうか。聞いた当初はまだまだ先のことのように感じていましたが、もうその時が来てしまいました。


無理に感傷的になるつもりはありませんが、東京ドームで開催されるアイドルライブに向かう女性に蔑んだ目で見られることも、東京で最も汚いトイレにいやいや行くことも、夏のおじさん集団のすえた臭いに鼻を塞ぐことも、冬の寒風に吹きさらされて震える手でマークシートを塗ることも、もう体験することができなくなってしまったのかと思うと、少しさみしい気持ちになってしまう自分がいます。


オフト後楽園はいつ行っても、大人の社会では浮いてしまうように見受けられる人がたくさん居て、それぞれがそれぞれに無関心でした。だからか、日常生活で「変わってる」と周りから評されることが多く、なんとか普通になりたいと常々思っている僕は、ただそこに居るだけで、なんと言いますか、「俺も大丈夫だな」と思えるような数少ない場所でした。“後ろ向きながらも地に足のついた自己肯定感”をいつも感じさせてくれた場所、といったところでしょうか。


こうした場所が無くなってしまうことは、ともすれば、臭いものには蓋をする潔癖主義思想への批判、もしくは資本主義最優先社会への批判に考えずを移してしまいそうになりますが、施設が老朽化してきていたこともありますし、致し方ない判断ですよね。とはいえ「懐かしさに負けるような新しさはいらない」ことも事実です。新しいオフト後楽園がこれまで以上に、誰もに優しく、呑気に楽しく馬券が買える空間であること、そうした場所に育っていくことを願っています。


って、こんな真面目な文章はオフト後楽園の最後に似合いませんな。案の定、現地でもクロージングセレモニーめいたことは一切行われなかったですし、馬券親父たちも特になにも気にする様子なくいつも通り帰路についていましたし!

ただいつもより大幅に人は多かったね!

そういうところが好きだよ!!!

 


以下、オフト後楽園私的フォトギャラリー……

 

f:id:BxKxN:20180601162834j:image

陽光に包まれながら惰眠をむさぼる親父

 

f:id:BxKxN:20180601162820j:image

お父さんそっちのけで予想に興じる小学生

 

f:id:BxKxN:20180601162808j:image

入る数歩手前から悪臭が漂うトイレ

 

f:id:BxKxN:20180601162746j:image

基本的に服の彩度は低い

 

f:id:BxKxN:20180601162705j:image

後楽園側から歩いてくると広がる絶景