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やっぱり・まさか(日本テレビ盃)

馬券

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  菊花賞、そのステップレースとして最も重要な神戸新聞杯単勝1.2倍の圧倒的な支持を集めたサトノダイヤモンドが大方の予想通り、先頭でゴールした。春のクラシックを賑わせた馬は、夏を越しても、やっぱり強かった。2着に入線したミッキーロケットも(鞍上の「エンジンが違った」というレース後のコメントとは違って)映像を見るかぎり、あわや……という手応えだったし、本命視していたアグネスフォルテも(坂に差し掛かるまでは)力強い競馬をしたように思う。それでも、やっぱりサトノダイヤモンドは強かった。

  その前週に行われたレースでも同じく、春から引き続き支持を集めたディーマジェスティシンハライトらがその力を見せつけた。ともに1着でゴールイン。やっぱり強かった。

  3歳戦線がこうも“やっぱり”続きだと、そろそろ“まさか”が楽しみになってくる頃ではないだろうか。“やっぱり”の反対側にある“まさか”。人はこの“まさか”に弱い。カープの優勝で広島の街が大変なことになったのも、“まさか”あってのこと。高畑淳子の息子の1件も“まさか”芸能人がそんなことをするなんて……と受け取られたからこそ、あそこまで大きな騒ぎになったのだろう。“まさか”はドラマを生み出す。

  “まさか”といえば一昔前こんなことがあった。前職、割と激務で月の半分は家に帰れなかったんですが、冬場はまだいいものの、夏ともなると、風呂に入りたくてしょうがなくなる。そういう時、自分はカプセルホテルを利用してたんです。カプセルホテルといっても、カプセルルームは料金が高いから、もっぱら銭湯だけの利用。そして寝るのは休憩室という名の大部屋で、みたいな生活ってわけです。とはいえ、久しぶりの風呂、しかも足を伸ばせる大風呂。そりゃあ気持ちよくて、風呂を出たら、もう即寝。高さ5センチくらいの仕切りで区分けられた大部屋に布団を敷き、雑魚寝するという、タコ部屋みたいな空間で、いつもぐっすり寝てました。ところが、ある日、自分が寝始めるやいなや、隣で寝てた男が覆いかぶさって密着してきたんです。腕をまわして5秒ほど抱きしめられ、頭をなでられた。何度体勢を変えても、腕をまわしてきて……もうそうなると、自分はパニックですよ、そっちの趣味はないし、そちらの世界のルールは知らない。「まさか!?まさか…」と思いつつ、舌打ちをしたら、離れてくれたものの、本当に不気味な出来事でした。なんだよ…と思いながら翌朝出社するなり、グーグルでそのカプセルホテルについて検索してみると、一番最初にヒットしたのは[ホモに出会える銭湯]という2chのスレ。そう、まさかのまさか、そこは性欲を持て余したゲイの巣窟だったという。そういえば、風呂に入ってる時に腹筋を触られたこともあったし、振り返って考えれば、そういう空間でなんら不思議ではない。俺はこれまでこんなところでよく寝てたな……と不気味な朝を迎えた。しかも、そこを自分に紹介してくれたのは、当時の社長だった、というオチまでついてきます。まさか、社長も……と勘ぐったのは言わずもがな。

  いやはや、そう考えると“まさか”がやけに恐ろしいものに思えてきた。だから、というわけではないけど、日テレ盃は◎モーニン。巷では距離が長いだの、前走の内容を不安視する声があるようですけど、ヘニーヒューズ産駒ですよ。前走でストレスも出し切ってるし、間隔を開けてリフレッシュさせたのも好材料。何よりここでは格が違う。アウォーディーと武の勢いは気になるものの、量・体力ともに兼ね備えるモーニンが延長でスムーズに先行、そのまま押し切る競馬でゴール板を駆け抜ける映像しか思い浮かばない。「“やっぱり”強かった」って、今日は言わせてくださいよ。