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馬券

「やっと」「ようやく」「ついに」「とうとう」(日本ダービー予想)

さて、オークスが終わったかと思えば、その翌週にあたる今週末には日本ダービーが開催される。ここ一週間の競馬ファンの体感は世間でいうところのクリスマスから大晦日あたりの忙しさみたいなもんだろう。イベントごとが連続で開催される忙しさだけでなく、…

誤用(オークス予想)

誤用(ごよう、英語:Misuse)とは、通常言葉について言われ、ある言葉の伝統的・慣用的な意味や用法とは異なる、間違った意味や用法でその言葉が使用されることを指す。言葉や単語の意味における誤用以外に、ある特定の目的や用途を持つ物品や道具などが、…

指輪をはめる(ヴィクトリアマイル予想)

競馬場でついていた日。ほとんど全レースをとるかの勢い。それでも段々、退屈になってくる。たとえ勝っていたとしても。レースとレースの間には30分の待ち時間があって、その間に生気が吸い取られていってしまう。競馬場では誰もが暗く落ちこんでいるように…

いい仕事がしたい(NHKマイルカップ予想)

多くの女性が嫌う言葉のひとつに「いや…」という言葉があるそうだ。これだけ書いてもなんのこっちゃわかりづらいな。噛み砕くと、“何を話しかけても否定から入る”ということらしく、そういう喋りをする男性は嫌われがちなので注意が必要。なんだそうだ。なに…

血統と金力(天皇賞 春)

「血統と金力。そういうもので政治をやると思っているわけでしょうが、それは甚だ間違っている」(要旨)こうして近代政治を批判したのは稀代の知識人、丸谷才一だった。他にも「かつては、寝ないことがフェミニズムであった。そして今は、寝ることがフェミニ…

勘違い(マイラーズC予想)

文章は1日書かないだけで勘を取り戻すために少なくとも1日はかかる。どこかの作家がなにかのインタビューで答えていた。 「そんな!トップアスリートじゃないんだから」と笑う方もあるかもしれないが、いやはや実際のところ本当にそうで。文筆が生業ではない…

言霊を説いた教師(皐月賞予想)

言葉には言霊が宿るんよ。自分の言葉は言霊になって戻ってくるけん、あんまりそういうこと言うちゃいけんよ。もっといい言霊を吐きんさい。小学2年生の頃、同級生をからかっていると、担任の花本先生にそう咎められた。体調が悪くて頭が痛いと言うと、両手を…

花の楽しみ方(桜花賞予想)

「うちが日本に帰る頃には散っとるじゃろうけん桜の写真送って」ヨーロッパで音楽修行中の幼なじみからこんな連絡が届いた。ドイツにも桜は咲いてるはずだけどな…と思って調べてみると、植樹こそされているものの咲く時期は4月下旬のようで、ちょうど彼女が…

道徳教育(大阪杯予想)

ある日、お母さんからお菓子代として200円のお小遣いをもらった中田くんは近所にある和菓子屋に行きました。すると、店の前で「お腹が空いたよ〜」と小さな声で涙ぐむ女の子がいました。ただし、食べたかったいちご大福の値段は110円。ふたつ買って、ひとつ…

チャックベリーの訃報(高松宮記念予想)

10代の頃によく聴いていた音楽ってのは年齢を重ねて聞いても耳に快く響く。きっとそうした経験は誰にでもあって、自分の場合は、ラジオから録音した気になるバンドの音源を聞いていた時に、おじさんから「お前ブルーハーツとかも好きなんじゃないんか」と紹…

ある日の風俗店の話(フラワーC予想)

「イラシャイマセー、ツギノオキャクサマー」おっとこれは聞いてない。珍しく競馬で大勝したその日、いつもなら猫背をさらに丸くした情けない姿で歩くオケラ街道を、今日は胸をはって、晴れやかな気持ちで歩いてきたというのに……50分12,000円、いつもより高…

赦して信じる(金鯱賞予想)

「先生、この女は姦淫の場でつかまえられました。モーセは律法の中で、こういう女を石で打ち殺せと命じましたが、あなたはどう思いますか」律法学者の彼らがそう言ったのは、イエスを試し、訴える口実を得るためだった。しかし、イエスは身をかがめて、指で…

司会者のミス(弥生賞予想)

第89回アカデミー賞が発表された。『アーティスト』が作品賞を受賞して以降、賞のセレクトが若干渋めに寄って、日本で公開されても売れない作品が多いなか、そのポップなルックから業界に携わる方々が動向を大変気にしていた目玉の作品が『ラ・ラ・ランド』…

新聞の見出しを考える(フェブラリーステークス予想)

自分の携わった本がなかなか売れない。出版不況が叫ばれて早数年。仕方ないことなのかもしれない。とはいえ、新たに企画をひねり出す必要はあるわけで。多くの編集者は企画づくりに日々苦心する。そんな時代にもかかわらず有象無象の出版社は毎年毎年信じら…

流石にふざけすぎ……(京都記念予想)

話題のドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』。「ガッキー可愛いな」「石田ゆり子さんもいいぞ」…などと、まったく世間と同じ反応で見たのだが、ドラマのあちこちに効果的に使われるアコーディオンのBGMやSE(効果音)を聞いて、ぼくは、「ん?」 と思った…

身の丈を考える(東京新聞杯予想)

一時期に比べると随分マシになったものの、いまだにエンゲル係数が高い。決して美食家というわけではなく、ただただ酒量が多いだけだが、これがなんとも由々しき問題で毎月末には、酒代・馬券代を捻出するためにそろばんを弾く事態になる。そんなことが多々…

知ってるつもりか!(根岸S予想)

杉の宮駅が京王線の駅だとは知らなかった。「そんな駅、京王線にないですけど?」なんてツッコまれるかもしれませんが、最初に書こうと思っているのは、スタジオジブリ製作の映画『耳をすませば』の話。(まあ、いつものごとく、この後、二転三転しながら競馬…

しみったれた夜(AJCC予想)

Y口A香(29歳)中学高校大学。それくらいの年頃でぼんやり考えていた将来のかたち。仕事とか生活とか、あてもないのに何故か幸せな未来を想像できていた。「23歳くらいで友達に紹介してもらった男と付き合い始めて、2,3年付き合って結婚して。その次の年には子…

大学入試センター(日経新春杯予想)

個人的な一面ニュース。数日前、空き巣に入られて、60万円弱の被害を受けました。正直憔悴しきり。その一方、世間にとっての一面ニュースは今週末に実施されるセンター試験といったところか。中山競馬場へと向かう東西線にも、受験生と思われる若者が多く居…

挫折から救われる(シンザン記念)

挫折を一度も味わったことのない人間なんて、そりゃまあ少ない。そんなことは、オリコンランキングを“頑張れ!負けるな!諦めるな!”ソングがいかに大きな割合で占めているか想像してみると想像がつく。志望校に落ちて浪人生活が決まった時にKANの『負けない…

詰まりに気をつけろ(中山金杯予想)

新幹線のホームにて小さな男の子に対して。「お正月は何してた?」「おじいちゃんの家に行って凧揚げしました!」「楽しかった?」「楽しかった!」 駅前のロータリーにてスーツを着た女性に対して。「年末年始はどのように過ごされました?」「寝正月でした…

止めたくても止められない(東京大賞典予想)

年の瀬。 気持ちは自ずと1年の振り返りに向いてしまうもので。プリンスにボウイ、ジョージ・マイケル、一時代を築いた数多くのアーティストがこの世を去った。そしてイギリスもEUを去った。かと思えばアメリカでは不動産王のトランプが大統領就任。当初の口…

まあ今日くらいは(有馬記念予想)

男は金曜日の夜になると途端に柔和温順になる。彼女の顔色を窺いつつ、積極的に皿洗いをし、洗濯物も干すし、風呂掃除もする。なんならマッサージだって自ら買って出る。「早く馬柱眺めて明日の予想がしたいんだけどな……」そんな気持ちはおくびにも出さない…

強い女性は美しい(朝日杯FS予想)

「媚びない、めげない、くじけない」 バラエティ番組に出演した際、座右の銘をそう紹介したのは、稀代の名女優である梶芽衣子だった。テレビでそう答える様子を眺めていた俺は役柄のイメージそのままな座右の銘に思わず膝を打った。彼女の代表作といえば、カ…

地元をレペゼン(名古屋グランプリ)

年の暮れ、こんな季節になると、地元の友人との連絡が途端に増える。 中高の同級生と連絡を取り合っては新年会の日取りを決め、地元の名物が美味い店を抑える。なんなら、そんなに仲良くなかった女の子にメールしてみたりもする。地元の名物というと、お好み…

血筋と依存症(阪神JF予想)

日曜日の夜、クリスチャンでありながら、とびきり押しが強い彼女が言うにはこうだ。「どれだけ悲惨な環境にいても、威厳を保ち続けられる人には敬うべきものがある。どうしようもなく、ひどい状況に耐えて尊厳を保ち、自分たちもみんなと同じ人間だというこ…

生きてるだけで丸儲け(チャンピオンズC)

超豪華なメンバーが揃う予定だった2016年のチャンピオンズCに出走を予定していた2頭の悲報が週中に聞こえてきた。 まず、ホッコータルマエは脚の故障が見つかって引退。そして、タガノトネールは調教中の事故で予後不良処分となったとのことだ。Twitterでそ…

背伸び(ジャパンカップ)

中央競馬のG1レースが開催されるような競馬場にいると、自分が無理に「背伸び」をしているような気がする時があるし、歴史あるG1レースであれば、そんな気持ちは尚更強くなる。 そこには、この国を代表するサラブレッドたちが登場し、その国の競馬史を目の前…

逆転満塁ホームランのような(マイルCS)

マンガや映画のワンシーンだと「ベタすぎるだろ」と一蹴されてしまうことが、たまに本当に起きることがある。「9回ツーアウトからの逆転ホームラン」「無一文から大金持ち」「転校生が美人」とか。物語を駆動するための装置としては有能だけど、リアリティと…

忍耐強いのかタフなのか(エリザベス女王杯)

ワイドショーを眺めていると、連日連夜アメリカ大統領選の話題で事欠きませんが、いかがお過ごしでしょうか。ヒラリーになった方が良かっただの、トランプでいいんだだの、いろんな思惑をお持ちの有識者のコメントが、テレビでは矢継ぎ早に飛び交っていて、…

貧困の中での競馬(アルゼンチン共和国杯)

芥川龍之介の死因は服毒か服薬か、はっきりとはしていないものの、自殺によってこの世を去ったことは、広く知られている。 では、なぜ芥川は自殺に思い至ったのか、ご存知でしょうか。苦悩に満ちた彼の作風から「いい作品を書くことができず、才能の限界に失…

強さ、憎らしさ、身の程知らずさ(JBCクラシック)

秋天が終わったかと思うと、翌々日にはメルボルンカップ・北海道2歳優駿が開催され、その翌日には西日本ダービー。さらにその翌日にはJBCが開催。グレードレースが立て続けに開かれて、地方競馬ならびに海外競馬の馬券も購入される好事家の皆さんにとっては…

大口投票とかの話(天皇賞・秋)

夏から秋。 季節の境目として、秋分という時候こそ定められているものの、2016年に生きる誰もが、実感として「秋分になったら秋だ」と思えないように、季節の境界は明確なものではない。同じように感じられるのが、夏競馬から秋競馬。そりゃ、開催がローカル…

芦毛の馬の話(菊花賞)

「絶対に大丈夫やって。奨学金返済のアテになんで。」 当時、日本一の売り上げを記録していた大阪駅のマクドナルドで働いていた男は、店長からそう言われ、その年の有馬記念で走る唯一の芦毛馬の単勝式馬券を買った。「M、帰ったらな、このビデオ100回見てみ…

好きということ(秋華賞)

その作品を読んでも、いまひとつ面白さがわからない。時間が経って読み返してみても、その感想は変わらない。にも関わらず、自分が好きになりたいと思うタイプの作家がいる。 「そんな無理せずに、自分が自然に好きだと思える作家を読めばいい」 そう言われ…

毛沢東曰く、(京都大賞典)

健康に生きていくのが何よりも大切で難しいこと。健康な体や心が当たり前だったはずが、そうでなくなってしまった人たちを冷静に眺めていると本当にそう思う。メーテルリンクの『青い鳥』みたいに、青い鳥がこんなにも身近にいた、と気づいた瞬間に飛び去っ…

入院がわたしにくれたもの(毎日王冠)

前にも書いたけど、訳あって1カ月ほど入院することが決まって、いまがちょうど18日目。はじめの頃は「会社には申し訳ないけど、仕事も休めるし、いやー、よかった……」と甘い考えを持ってました。ところがどっこい、入院生活にも辛さはあった!なんといって…

私の週間食卓日記(スプリンターズS)

タイトルにした『私の週間食卓日記』とは、週替わりさまざまな著名人が自分の一週間の食生活を細かく、エッセイ風に記し、それに対して管理栄養士が感想とともに、その食生活を採点するという、週刊新潮の人気連載のことでして……って、こんな説明じゃわかり…

やっぱり・まさか(日本テレビ盃)

菊花賞、そのステップレースとして最も重要な神戸新聞杯は単勝1.2倍の圧倒的な支持を集めたサトノダイヤモンドが大方の予想通り、先頭でゴールした。春のクラシックを賑わせた馬は、夏を越しても、やっぱり強かった。2着に入線したミッキーロケットも(鞍上…

大金星(神戸新聞杯)

*訳あってこんな病院に入院中です(著作権ごめんなさい)。 9/3の札幌開催で3,999勝目をあげてからというもの、32戦の間勝ち鞍に恵まれず、足踏みを続けていた武豊が9/18にようやくJRA所属馬騎乗(地方・海外含む)による通算4,000勝を達成した。「大変長らくお…

広島とカープと津田恒実(新潟記念)

我らが広島東洋カープが25年ぶりのペナントレース優勝、その時を迎えそうで心がざわつく日々を過ごしている。広島で生まれ、小学校の頃はカープが勝てば宿題が減り、カープが負ければ宿題が増える。カープの勝ち負けで大人の機嫌は大きく変わる、という異様…

お盆・休み明け1走目(新潟2歳S)

*画像はなんかお盆っぽい感じで 少年院→定時制高校→国立大学英文学部という異端ローテをたどってきた幼なじみから「会社辞めて小説家目指すわ」というLINEが届いた。そこまで異端を目指しますかー……と思いつつ、なんなら、多少上から目線で「彼女とは結婚し…

思い込み(アイビスSD)

中高一貫の男子校だったんですよね、と大人になって話すと、生徒全員が女体への欲求を体いっぱいに湛え、悶々と日々を過ごす、そんな環境で育ったんだろう、と想像されることが多いように思うし、これまで多くのサブカル系エッセイにも(自己を卑下した優越…

得手・不得手(中京記念)

日曜日は3戦3勝と具合がよかった。前走の詰まり具合からすると、裸同然の斤量だったケイティープライドから総流しで取った馬連がウマかったし、函館・重馬場巧者ツクバアズマオーとのワイドが拾えたのもウマかった。その払戻金で飲み食いした野方の秋元屋も…

犬猿の仲(函館記念)

JDDでのストロングバローズは、道中追走に必死でスタミナ切れ、鞍上も馬場を読む気が無いとしか思えない、徹底的に内を突く騎乗で直線ズルズルと後退。結果カツゲキキトキトにすら先着を許すという体たらくっぷりに終わった。俺が購入した馬券も、ラスト400M…

花火が行われる府中(JDD)

7月10日の17時12分、東京競馬場と府中本町を結ぶオケラ街道を歩く人たち。そこには2つの対照的な顔があった。いつもであれば、向かう方向は同じ、その日の博打の勝者と敗者というわかりやすい構図だが、この日は違った。 互いに別々の方向へと歩く両者の一方…

諸行無常の響きあり(七夕賞)

アイデンティティの確立に揺れ動いて、まるで『ゼイリブ』のように、目にする大人全てが悪者に見える頃、そんな鬱屈した精神に寄り添うような音楽ジャンルがある。ティーネイジャーが熱狂する音楽というか、なんというか。ある時代では、それがストーンズで…

何かから逃げ続ける悪夢(スパーキングレディカップ)

沼津まで釣りに行って、錦糸町で草野球に参加した先週末。まるで、子供ができて家に居場所が無くなってしまったお父さんかのような週末を過ごし終えると、480,000円の的中が期待できた勝馬投票券が紙くずに変わってしまっていた。いくらアジを釣りあげよう…

もう喧嘩はやめような、うん(帝王賞)

宝塚記念は上半期を締めくくるに相応しい見応えのあるレースだった。勝ち馬マリアライトの勝因は間違いなくローテーション。ここに至るまでの番組選択が他とは1枚も2枚も違った。駅に降り立った瞬間アルコールの薫りに包まれる街“立石”で例えるならば、『栄…

頭が悪く、非効率的(宝塚記念)

入学の時期になると桜花賞の穴馬に関する話題が聞こえはじめ、年末になると「今年も早かった」と1年を振り返る声が聞こえてくる。それと同じように、夏至の時期にはボーナスの金額に関する話題が聞こえ始めてくる。そんなボーナスに事件が起きた。 今振り返…