馬券

最高の中華料理屋があってさ(関屋記念予想)

客にとっての見やすさよりも店員にとってのそれが優先されたテレビの配置。 注文を聞きに回る本国生まれと思しき女性は健気を絵にしたような人当たりの良さ。 黒々した乳首を薄っぺらいTシャツから透かし見せながら中華鍋を振る料理人の皆。 22時過ぎ。マス…

タトゥーを彫りながら書きました(中京記念予想)

タトゥーを彫ってもらいながらこのエントリを更新しています。 いまちょうど2/3くらいが終わったところ(と彫り師に言われたところ)。BGMにはバーナボーイのAnybodyが(これまでに2,3回繰り返したその曲が)流れています。 あとはタトゥーマシーンの「ジーーー…

近況を報告しつつ(函館記念予想)

先週は別のところで書いている原稿の締め切りが重なって拙ブログを更新する余裕がありませんでした。もともと筆は早いタイプ。しかも好き勝手に書けばいいだけ。そんなブログすら更新する余裕がなかった。色々とお察しいただければと思います。毎週の更新を…

不条理と向き合うーーアルベール・カミュの心持ちで(ラジオNIKKEI賞予想)

午後からWINS汐留に出向き、友人と馬券を打つ。取り取られを繰り返し、プラスマイナスほぼ0の戦況で迎えた最終レース。その日の勝負レース候補の一つであった函館12Rで攻勢をかけた。本命はローリングタワー。 スタートの瞬間の画像がこれだ。ゲートが開いた…

偉大な兄弟の話(ノットオーウェル)

マイペース、協調性ナシ、頑固で人と同じことをするのが嫌い、競争心がない、一人の時間を好む、面倒を見るのに慣れてない、独占欲が強い、集団で浮く、団体・集団行動が嫌いで縛られたくない……挙げればキリがないほど、「一人っ子」のパブリックイメージは…

適材適所を超越する(ユニコーンS予想)

そして去年から弊社の大谷翔平は茶道をやってます— ビッグロシア (@secretfunnyboy3) 2019年6月5日 うまいことを言う人がいるもんだ… と思った一方で別の考えが浮かんだ。たしかに羽生善治に野球は難しいかもしれないが、大谷翔平は茶道すらもこなしてみせる…

続けることの話(エプソムC予想)

石の上にも三年。継続は力なり。雨垂れ石を穿つ。愚公山を移す。臥薪嘗胆。不断節季。万里一空。積土成山。積水成淵。粒々辛苦。 何かを続けて何かを成すことは、どうも人の心を打つ普遍的な魅力があるようで、現在に至るまで多くの故事成語・ことわざとして…

ああ、またこれか(安田記念予想)

忘れられないんだよ。しょうもない話だけど俺にとっては忘れられないんだよ。中学一年のたしか冬、広島から北九州まで青春18きっぷで友達三人と鈍行で旅行してさ。スペースワールドの中にあったホテルにチェックインして、ひとしきり遊んで、夜はるるぶで一…

運・運命(日本ダービー予想)

古代ギリシア人は<人生に影響を与えつつも人知を超えた、計り知れない働き>というものに強い感受性を持ち、また、それを多彩な仕方で表現してきた。 現在まで伝え継がれてきたギリシア神話『イリアス』の中にもその一端が見てとれる。 全世界は三つに分割…

そりゃ湿っぽくもなるよ(優駿牝馬予想)

遠藤ミチロウに、チューバッカ役のピーター・メイヒュー、ツイン・ピークスのペギー・リプトン、『知りすぎていた男』のドリス・デイ、京マチ子…… 5月に入ってからというもの、心穏やかではいられない訃報が連続した。 著名人の訃報に群がっていち早く「お悔…

正しく選択するために(ヴィクトリアマイル予想)

いやー毎日天気がいい。湿度もさほど高くなくて暖かい今みたいな時期って本当に気持ちいいですよね。 まさに、空のただならぬ燦めきは地上を覆うほど大きな斧のすずしい刃の光のようにも思われ(三島由紀夫オマージュ)、初夏の水分を含んだ空気を透す日光は、…

追いかける(NHKマイルC予想)

ギャンブルの戦略の一つにマーチンゲールと呼ばれるものがある。敗けるごとに賭け金を増やしながら、勝つまでギャンブルを続けるという考え方で、ルーレットの赤or黒を選ぶギャンブルのような、確率がイーブンの際に特に有効といわれ、博打好きの間ではかな…

○○さんって××だと思ってたのに(天皇賞春予想)

平日休日関係なく仕事がある私には関係がないものの、10日間の大型連休初日から二日酔いとともに目覚めるという事態は好ましくないものでして。しかも居酒屋に鞄を置いて帰ってきてしまうという失態まで重ねてまして。これは非常に好ましくない。 なんなら昨…

虐げられながらも(フローラS予想)

暖かくなって来ましたね、と書こうと思ってたら急に寒くなってしまい、クソ、出だしからつまづいてしまったじゃないかっ! 責任者出てこい! と、気分はもうモンスタークレイマーといった感じで……という書き出しを真似したい、と考えていたらすっかり寒い日…

シンプルな奴ほど強い(皐月賞予想)

シンプルな奴ほど強い。『ジョジョの奇妙な冒険』で空条承太郎が言っていた。 たしかにグラフィックデザインの世界でもシンプルさを追求することに真理があるという考えがあるし、文章もシンプルにすればするほど意味を伝えやすくなる。異性に評判のいい服装…

魔の桜花賞ペース(桜花賞予想)

本を忘れて家を出てしまい、電車で何の気もなくモニターに表示される映像を見ていると「探査機はやぶさ2が小惑星に衝突成功」という見出しでニュースが紹介されていた。字面だけを読むと到底いい報には思えないが、抱き合うJAXA職員の写真を見るに、それは喜…

変化を受け入れると生きやすくなるって話(高松宮記念予想)

「いやーお前も人間になったね」 学生時代を知る古くからの友人(肝胆相照らす仲とでも言いましょうか)に会うと、よくかけられる言葉の一つだ。 たしかに路上で寝ることはなくなったし、髪もアフロヘアでなくなったし、四六時中血管をアルコールが流れている…

君はジェームズボンドを知っているか?!(阪神大賞典予想)

ちょっとちょっと、ジェームズボンドって知ってますか? そうそう、ジェームズボンド! いやいや、そのジェームズボンドじゃなくって! まあまあ、間違いじゃないんだけど! スパイ映画の金字塔『007』シリーズの主人公ジェームズボンドの名は、実在の鳥類学…

失恋について(金鯱賞予想)

どこの馬の骨が書いた文章かわからないが、特に恋愛において、二進も三進も行かず、考えがまとまらなくなり、Yahoo!知恵袋だとかそういう類の質問投稿サイトに頼ることがある。質問の投稿こそしたことがないものの、似たような環境、似たような状態の人が投…

何を脳死で受け入れるか(弥生賞予想)

満員電車を降りて、改札を目指そうとする人でごった返すエスカレーター。長蛇の列。その列に並んでいる時、後ろのサラリーマンから舌打ちとともに「おっせーな」という声が聞こえた。そんなに急いでいるならガラガラの階段を使えばいいのに。たかだか10〜20…

はたから喧嘩を眺める(エンプレス杯予想)

酒の勢いで始まった殴り合いも、駅前で口論になるカップルも、動物同士の小競合いも。悪趣味だとわかっていながらも、喧嘩と呼ばれるものを見るとどうにもワクワクしてしまう。 ドーキンス VS グールド (ちくま学芸文庫) 作者: キム・ステルレルニー,狩野秀…

「春」の訪れを待つ(中山記念予想)

立春を迎え、暦の上ではもう春を迎えたわけですが、朝晩はまだまだ冷え込む日々が続いて厚手の布団が手放せない。そろそろこの寒さも勘弁してほしい。居住スペースを侵食する植物を外に出すためにも、一刻も早くおだやかな春が訪れてきてほしい。そう思いな…

いま考えればよくわかる(フェブラリーS予想)

神保町の『BIG BOY』というジャズバーに通っていた時期がある。元グラフィックデザイナーの店主とその奥さま、60代のご夫婦2人で切り盛りされる小さな店は、いつ訪れてもJBLの巨大なスピーカーからジャズが鳴り響き、一部の音楽好きにとってたまらない空間だ…

子供の頃のマイベストゲーム(京都記念予想)

子供の頃に流行していた『大乱闘スマッシュブラザーズ』では、いつもマルスというキャラクターを選び、友人同士の対戦に臨んでいた。別段強いキャラクターというわけではなかったが、『ファイアーエムブレム』というゲームが好きで、そこに登場する彼を自在…

予、地図を観ることを好む(東京新聞杯予想)

空想都市へ行こう! – 地理人がいざなう、空想地図の世界へようこそ。 架空の街を空想して、その街の地図をつくり、楽しむ人がいるという。初めて存在を知った時には、制作物のクオリティの高さを含め、ずいぶん酔狂な趣味だと感心したが、江戸時代に著され…

中高6年間男子校の初体験事情(川崎記念予想)

2,000人弱の生徒に対して教師は100人。そのうち女性教師は3人ほどという数少なさ。それ故に還暦間近で湯婆婆というあだ名で呼ばれる保健室の先生に欲情してしまう生徒も少なくない。そんな中高一貫の男子校に通っていた。 しかし、男子校だからといって初体…

アラブ人の忠告(TCK女王杯予想)

さまざまなメディアで平成を振り返る特集が組まれている。時が経った今思うと、なんでそんなことが起こったのか、にわかには信じられないような事件・事故も少なくない。例えばノストラダムスの予言した恐怖の大王がそうだ。「1999年7か月、空から恐怖の大王…

二度と食べられないと考えるほど(日経新春杯予想)

ホテルに入室するやいなや彼女は瘡蓋で伝線したストッキングを脱ぎ、左上腕にきつく縛りつけた。流れるような手つきでジミーチュウの黒い革鞄から取り出した白い粉をコントレックスで溶かし、注射器に吸い上げ、か細い手首に浮かび上がった血管に針を突き刺…

有馬記念をいち早く振り返った散文

知性が身につく競馬というゲームーー有馬記念を終えて次のレースが始まるまで 2018年もまた有馬記念が終わった。レースは道中キセキがアクセルを踏む形で展開し、先頭でゴール板を駆け抜けたのはブラストワンピースだった。鞍上の池添謙一はこれまでクラシッ…

ま、有馬記念くらいは

有馬記念。 私たち競馬ファンの多くは、その言葉の響きにわくわくするようなそわそわするような気持ちを抱く。年の瀬の浮つきに乗じてしまうからか「最後くらい夢を見てやるか」と、大金を張る人も少なくない。競馬ファンでなくとも、有馬記念という言葉は聞…